第三章:一青窈 弦月

差出人 カラ男
宛先 あんふぁん
タイトル  最後
送信日時 2008年4月7日 09:14:59

一青窈 弦月から↓
あんふぁん)に言ってほしかったよ。
日々意識がなくなる時間が長くなってきたよ。
もうすぐだろうか。
俺の分まで幸せになってね。
携帯もないしパソコンもない。
病室でやっと借りてメールしています。愛しているよ。
もう最後だと思う。徳永英明のカバー「恋人」も聴くと胸が痛む。

『例えば湖の真ん中に離れ小島があったとして
そこから出れない貴方がいるのだどすれば
毎日毎日、月が頑張ったところで照らされない
その想いはどうか私の涙に浮かべて下さい
そして全部私には話して、 ねっ
ずっと瞬きせずに誰を待ってたの
足跡をなくしてしまうまで』

カラ男から久ぶりに送信されたメールは以上の内容でした。
全体的に意味不明な内容なのですが、要点を読み砕いてみます。
「最後」(タイトル)
「日々意識がなくなる時間が長くなってきたよ。もうすぐだろうか。」

現状を示す物は、以上のものであり、状況は前回より悪化している事が示されています。
「携帯もないしパソコンもない。」
当メールは、メアドが微妙に変更されており、差出人には、新たに漢字使用でカラ男の旧姓が使われています。
またPCについては、以前は何故か米国東部標準時に日付が調整されていましたが、当メールは、日本標準時間のものとなっており別のPCを使用したことを確認できます。
そして、本文は歌詞?の引用部分へと続いていきます。
一青窈 弦月」
については、彼女とカラ男に由来するキーワードであり・・・・とするならば、後半部分の流れは、わかりやすいのですが、彼女にとって、一青窈は、TVで裸足で歌うのを見る程度で、何の思い入れも思い出もない歌手で、当然この曲も知らないそうです。
一青窈とカラ男の関係については、後日カラ男本人が驚くべき説明をしてくれます。)
歌詞?の部分を注意深く読んでみたのですが、私にはカラ男のような教養がない上にセンスもない為か、貴方と月と私の関係がどうも理解できませんでした。

彼女も、この歌詞の引用の真意をわかりかねていたそうですが、前半部分の「日々意識がなくなる時間が長くなってきたよ。」そして後半部分の「そして全部私には話して、 ねっ、ずっと瞬きせずに誰を待ってたの足跡をなくしてしまうまで。」
これらのキーワードから、カラ男は最期にあたり、人生の清算の為これまでの真実を彼女に話したいという思いが一番なのであろうと結論付け、以下のメールを送信しました。

差出人 あんふぁん
宛先 カラ男
タイトル RE: 最後
送信日時 2008年4月8日 12:57:03
メールありがとう
あれから
何があって今どうしているの?
数年前、東京に駆けつけた時とダブってしまうけど
(カラ男)が望むならまた今回も同じようにしようか?
何も恐れなくていいよ
全てを水に流して
心底、心配してるだけ
(カラ男)がくれたこのメールを裏切るような事はしないから安心して
「数年前、東京に駆けつけた時とダブってしまうけど」
カラ男は昔、何者かに追われ、且つ、資金的にも行き詰まり、泣いて彼女に援助を求めた事があったそうです。
そこに至るまでのカラ男の窮状は、彼女とのチャットに生々しく残されてあるそうで、場合によりログの提供を求め、当ブログにて公開する事も考えております。
「(カラ男)がくれたこのメールを裏切るような事はしないから」
この時点では、彼女はメールの件を誰にも教えず、カラ男の容態を心配し、過去の清算(真実の打ち明け)についても親身になって対応していこうと思っていました。

「日々意識がなくなる時間が長くなってきたよ。」とある為、彼女はこのメールに、すぐ返信があるとは思っていませんでした。
しかし、たまたま体の調子が良かったのでしょうか?その2日後には返信が返ってきました。
それを読んだ彼女は、これまでと同じく窮状を訴えるメールの内容なのだが、ほんの少しだけ違和感を憶えたそうです。

今回はここまでとします。

カラ男様、引き続き higaishablog@hotmail.co.jp まで、現況と今後の予定に付きまして連絡をお待ちしております。